尖圭コンジローム
尖圭コンジローム(コンジローマ)の症状、写真(画像)、治療、予防、再発
尖圭コンジローム(コンジローマ)は6型や11型などの低リスク型ヒトパピローマウイルスの感染によっておきる性感染症です。子宮頸がんと関係するのは中〜高リスク型のヒトパピローマウイルスで別のタイプ(型)です。
1.尖圭コンジローム(コンジローマ)の症状
尖圭コンジローム(コンジローマ)は皮膚のいぼ(イボ)状の隆起性病変です。かゆみや痛みはありません。
好発部位は男性では亀頭、冠状溝周囲の包皮です。時に肛門周囲や陰茎根部の陰毛に隠れたところにできることもあります。肛門性交では直腸内にできることがあります。女性での好発部位は小陰唇、大陰唇、膣、などの外陰部皮膚表面ですが肛門周囲や膣内に及ぶことがあります。
ヒトパピローマウイルスの感染から症状出現までの潜伏期は2週から3ヶ月位と考えられています。いぼが出現しても自然に消失することもありますが、多くの場合はコンジローム(コンジローマ)が少しづつ増えてきますので早く治療したほうが良いと思います。
扁平コンジローム(コンジローマ)
梅毒の第2期症状で性器や外陰部に出現する扁平な皮膚の隆起状の病変です。血液検査で梅毒血清反応が強陽性に出ます。
3. 尖圭コンジローム(コンジローマ)とよく間違える疾患
多くの人が尖圭コンジローム(コンジローマ)ではないかと心配されて受診される疾患に陰茎真珠様小丘疹とフォアダイスがあります。
●陰茎真珠様小丘疹(Pearly Penile Paplues)
陰茎真珠様小丘疹は亀頭の縁(えら)にそって小さな1〜2mmの点状の小隆起として生じます。みな大きさがそろっていること、規則正しく並んでいることからコンジローム(コンジローマ)と容易に鑑別できます。陰茎真珠様小丘疹は10代から20代では目立つことがあります。思春期男性の20〜40%くらいで出現します。血管や線維の固まりです。治療する必要はありません。陰茎真珠様小丘疹は男性にだけできます。包茎の程度と関係があり、包茎の程度が強いほうが目立つ傾向があります。放置しておくと年とともに目立たなくなります。
陰茎真珠様小丘疹の参考写真
●フォアダイス(Fordyce)
フォアダイスは男性では陰茎のシャフトの腹側(下側)ないし側面にできた黄色い顆粒状のブツブツです。女性では陰唇周囲にできます。口唇などにもできます。普通は毛包といっしょにある皮脂腺が毛包とは関係なくできたものです。目立つ人では性感染症ではないかと心配して受診されます。生理的な変化で小さな一時的な変化も入れればしばしばあります。心配ありません。治療の必要もありません。
フォアダイスの参考写真
4.尖圭コンジローム(コンジローマ)治療
尖圭コンジローム(コンジローマ)の治療法は外科的切除、電気焼灼、炭酸ガスレーザー、液体窒素による凍結療法などがあります。いずれの治療も健康保険が使えます。治療費は薬代を入れても3,000〜5,000円くらいで10,000円を超えることはありません。
塗り薬は抗がん剤などを治療薬として代用することがあります。抗がん剤は保険適応になっていません。平成19年12月に保険適応のコンジローム(コンジローマ)用の塗り薬が発売されています。べセルナクリームといいます。週に3回(例えば月、水、金または火、木、土など)塗ります。寝る前に塗って起床時にシャワーでよく落とします。皮膚の発赤、痛み、びらんなどの副作用に注意しながら医師の指示に従って使用してください。薬局での市販はされていません。
いずれの治療にても、コンジローム(コンジローマ)ができている範囲を全部治療しても、病変が出現していない一見正常に見える皮膚にウイルスは潜んでいます。ここから新たな病変が出現(再発)してくることがあります。その場合もう一度治療することが必要です。症状の範囲が広い人、コンジローム(コンジローマ)が多発している人程、再発する傾向があります。再発しても治るまで根気よく治療してください。必ず治ります。
5.尖圭コンジローム(コンジローマ)の再発と予防
コンジローム(コンジローマ)が再発する場合は、多くは2週間から3ヶ月の間に発生します。3ヶ月を超えて再発することは稀です。この間は相手に感染させないために性行為は控えたほうがよいと思います。現在のところコンジローム(コンジローマ)の確実な予防法はありません。
コンドームが予防にはある程度有効です。しかし陰茎根部や肛門周囲などコンドームでも覆えない部分の皮膚の接触によってウイルスの伝播の可能性を否定できません。
他のページを見る
膣トリコモナス感染症 / カンジダ / ヒトパピローマウイルス
尖圭コンジローム / 風俗と性感染症 / 梅毒の症状と写真
毛じらみ(ケジラミ)の診断、写真と治療 / 咽頭クラミジア感染

